アプリのサポートについては、cogeval-support@biogen.comにご連絡ください。
CogEvalは多発性硬化症(MS)を患う患者の認知機能を評価するためにつくられているiPadベースの評価です。注意力、精神運動速度、視覚処理能力、およびワーキングメモリ(作業記憶)を使用して認知機能を評価する、2分間のProcessing Speed Test(PST)を提供します。CogEvalはSymbol Digit Modalities Test(記号数字モダリティ・テスト)に基づいて、これについて検証されています。1 2分間の評価中、患者はキーをガイドとして使用して、抽象的な記号と数字を一致させます。完了後、医療専門家が確認するために、サマリ、標準化されたデータを利用できます。
CogEvalはヘルスケアの環境で使用されることを意図しており、MSを患う人の管理を担当するヘルスケア提供者または研究者のみが利用できます。CogEvalは使用されるたびに再設定され、患者についての情報やテスト結果はアプリ内に保管されません。
CogEvalは5世代目以降の9.7インチ(24.6cm)以上の大きさのスクリーンサイズのiPadに対応しています。iPad miniには対応していません。
CogEvalバージョン1.4はiPadOS 14以降と互換性があります。AirPrint機能を使用するためにはWi-Fiが必要です。
患者についてのデータと結果はCogEvalでは保存または保管されません。結果は手動で、患者の健康記録に入力するか、Air-Printが有効になったプリンターに印刷できます。結果の画面から離れると、結果が削除され、再び表示できなくなります。
CogEvalは2種類の調整済みZスコアの計算に対応しており、1つは米国の規範研究に基づいており、もう1つは日本の規範研究に基づいています。調整済みZスコアは調整前のPST値、アプリに入力された人口統計学的データと選択された規範モデルに基づいています。これは規範研究から得た回帰モデルに基づいて計算されます。設定プロセス中に米国か日本の調整済みZスコア計算のいずれを使用するかを選択できます。
調整済みZスコアは組織を設定する際の登録プロセス中に選択されます。米国の規範研究に基づいて調整済みZスコアを計算したい場合は、米国のオプションを選択してください。日本の規範研究に基づいて調整済みZスコアを計算したい場合は、日本のオプションを選択してください。日本のオプションを選択する場合は、米国と日本の両方の調整済みZスコアにラベル付けされ、表示されます。
マルチサイト規範研究は米国で募集された年齢10~89歳までの健康なボランティアが登録されます。調整済みZスコアは18歳以上の270人の患者のサンプルサイズに基づいています。270人の健康なボランティア内の小児科のサンプルサイズが小さいため、18歳未満の人は除外されます。
マルチサイト規範研究は日本で募集された年齢20~65歳までの健康なボランティアが登録されます。調整済みZスコアは20歳以上の242人の患者のサンプルサイズに基づいています。
調整済みZスコアはその人口統計学的特性が彼らに関する規範研究の範囲内にある人についてのみ報告されます。米国の規範モデルについては、18~89歳の患者についてのみ調整済みZスコアが表示されます。日本の規範モデルについては、20~65歳の患者についてのみ調整済みZスコアが表示されます。
結果を表示したり、設定画面でパラメータを修正したりするには、アクセスコードが必要です。患者とアクセスコードを共有しないでください。アクセスコードをお忘れになった場合は、アプリ内のCogEvalユーザーガイドのマスターコードを参照できます。マスターコードを入力すると、新しいアクセスコードを作成するように指示されます。
CogEvalのバージョン1.3から、アプリには一回限りのアプリ内登録プロセスが含まれるようになりました。ウェブから登録して、HCP識別子を待つ必要がなくなりました。以前の登録情報が移行されなかったため、既にCogEvalのメンバーの方も再登録する必要があります。
技術的問題がある場合は、cogeval-support@biogen.comにご連絡ください。